IBM iのTotal Economic Impact™

IBM iのTotal Economic Impact™ IBM iが可能にする費用削減効果とビジネスメリット Forrester Total Economic Impact™(IBM委託調査) 2023年5月

2 IBM i 7.5は、IBM iオペレーティングシステムの最新リリース で、基本のOSコンポーネントおよびIBM iポートフォリオ内で ライセンス提供されているプログラム製品に対する機能強化 が含まれています。新機能には、セキュリティ強化、アプリ ケーション開発ツール一式、システム管理機能が含まれます。 IBM iは、Power9およびPower10テクノロジーベースのプロ セッサーが搭載されている一部IBM Powerサーバーでサポー トされています。 主な調査結果 投資収益率(ROI) 191% 利益の現在価値(PV) 258万ドル 正味現在価値(NPV) 169万ドル 回収期間 6か月未満 主な指標 110万ドル 47万ドル 100万ドル システムのダウンタイム削 減 技術サポートチームの生産 性向上 ビジネスユーザーの生産性 改善 利益(3年間) システムダウンタイムの 低減 技術サポートスタッフの 生産性向上 ビジネスユーザーの 生産性向上

「IBM iで会社全体がスムーズに回 ります。このようなワンボックス のソリューションで業務全体を回 せるのは、結構すごいことだと思 います。本当に驚きです」 —情報技術部ディレクター(ヘルスケア製品製造)

4 調査手法 財務モデルフレームワーク TEI手法を用いて調査結果から導か れる典型的な財務モデルを作成し、 インタビュー調査対象企業の課題 と懸念に基づいた財務モデルをリ スク調整しました。 モデル組織 インタビュー回答者の所属組織の 特性に基づき、モデル組織を作成 しました。 顧客企業インタビュー調査 IBM iを使用する企業の意思決定者 にインタビューを行い、コスト、 収益、リスクに関するデータを収 集しました。 インタビュー 業界 役職 収益 規模 金融サービス ソフトウェアアーキテ クト 44億ドル 従業員8,300人 ヘルスケア製品製造 情報技術部ディレク ター 900万ドル 従業員70人 ヘルスケア提供会社 アーキテクチャ部 ディレクター 1,350億ドル 従業員58,000人 サイン&ディスプレイ 製造 シニアプログラマー/ アナリスト 2億5,000万ドル 従業員850人 工業用機械・装置 最高デジタル情報 責任者 770万ドル 従業員150人

3年間の総利益 (PV) 260万ドル システムのダウンタイム削減 (急な需要の変化に対応でき る信頼性と拡張性の向上) ビジネスユーザーの生産性 改善(手動・機械的作業の 自動化) 技術サポートチームの生産性向上(環境のメンテナンス 作業の回避) 総利益

システム再起動(年間3.5回)を回避したことによるシステムのダウンタイム(再起動1回あたり 平均0.5時間)を削減。 インタビューを受けた意思決定者は、次のように述べています。組織ではIBMに切り替えたこと でダウンタイムが大幅に減少し、コスト削減につながりました。予期せぬシステムのダウンタイ ムに頻繁に悩まされていたため、収益損失や運用データ紛失を回避することが、IBM iを導入する 最大の要因となりました。IBM iは、成長や急な需要に合わせて拡張・調整ができるため、以前の ソリューションにおける信頼性の問題を回避できます。 金融サービス企業のソフトウェアアーキテクトは、次のようにコメントしています。「IBM iの信 頼性こそがこれほど要求の厳しい運用を可能にしています。プロセッサーとハードウェアを最大 限に活用でき、さらに稼働し続ける能力があるからです」 回避される再起動のダウン タイム総時間(年間) 1.75時間 3年間の利益 (PV) 110万ドル 41%

「IBM iは常に稼働しています。12 月にPower8からPower10に移行し ましたが、ダウンタイムは1時間で した」 —情報技術部ディレクター(ヘルスケア製品 製造)

システム&データ管理担当者1.5人をより価値の高い業務に再配置することで、技術サポート スタッフの生産性が向上。 インタビュー回答者は次のように述べています。IBM iのおかげで技術サポート担当の上級レベル 管理者フルタイム従業員(FTE)の人数を削減し、彼らがより価値の高い業務に集中できるよう にしました。IBM iの導入以前は、管理者らがシステム環境を正常に稼働させる必要がありました。 これはサイロ化されたシステムやアプリケーションでは、円滑に作動させるには人間の労力を要 していたためです。 ヘルスケア製品製造企業の情報技術ディレクターは、次のように述べています。「IBM i環境を稼 働させるフルタイム従業員は配置していません」 再配置された管理者 1.5人(FTE) 3年間の利益 (PV) 470,015ドル 18%

「IBM iを従来より少人数で管理でき る点に極めて満足しています。 これは数字に現れる恩恵です」 —ソフトウェアアーキテクト(金融サービス)

IBM iのプロセスとタスクの自動化により3.75人のFTEを削減。 インタビュー回答者はForresterに次のように答えています。反復的な手作業を自動化することで FTEの生産性の向上と再配置が可能になりました。これらの作業には、請求書発行、データキャ プチャ、コンテンツ管理、データバックアップ、イメージング、プロセスワークフローなどがあ ります。インタビューを受けた組織では、IBM i導入以前はこれらの作業に多くの時間を費やして いました。 サイン&ディスプレイ製造企業のシニアプログラマー/アナリストは、IBM iが管理できるタスクの 範囲に満足し、こう述べています。「IBMがプラットフォームに追加した機能を使って、できな いものはありません。AIを利用したり、データウェアハウスを稼働させたり、RGBIアプリケー ションを書き換えることさえもできます」 自動化による生産性向上率 5% 3年間の利益 (PV) 100万ドル 41%

「Windows上で実行できるように手 動で変換する代わりに、すべてをi 上 で実行できます。このプラットフォー ム上であらゆる業務を遂行・稼働でき ます」 —シニアプログラマー/アナリスト(サイン& ディスプレイ製造)

非定量的利益 インタビュー回答者の組織では、定量化されていない以下のような利益も享受してい ます。 IBMソフトウェアの統合によるスケー ラビリティ。インタビュー回答者の組 織では、IBM iによってオープンソース のアプリケーションとテクノロジーの 連携が可能になり、アプリケーション の拡張と追加が容易になりました。 自社開発アプリケーションの連携を容 易にする能力。IBM iでは、自社開発ア プリケーションとオペレーティング環 境の連携を容易にし、カスタマイゼー ションが簡略化されました。 マルウェアに対するセキュリティの信 頼性。インタビュー回答者の組織が IBM iを導入した主な理由は、ビルトイ ンシステムセキュリティ機能です。 アップタイムの安心感。インタビュー 回答者は、自社のオペレーティングシ ステムではなくビジネスに集中できる IBM iの一貫性と信頼性を信用していま す。

「IBMではサポート体制が整っていて、 IBM iに関するヘルプに快く対応して くれます」 —情報技術部ディレクター(ヘルスケア製品製 造)

柔軟性 柔軟性を備えたIBM iにより、以下のアジリティ向上や将来的な利益が実現可能です。 多様なオープンソースおよび自社製ア プリケーションとの連携。IBM iは多数 のオープンソースのアプリケーション の移植が可能な状態で提供されるため、 将来的に高いレベルのカスタマイゼー ションが可能です。 オペレーティング環境に応じたスケー ラビリティ。IBM iは、クラウドベース のシステムと連携させることができ、 需要の増加に合わせたスケーリングが 可能になりました。

「IBM iのクラウドを導入しています。 二度とオンプレミスには戻りたくあり ません」 —シニアプログラマー/アナリスト(サイン& ディスプレイ製造)

付録A:Total Economic Impact Total Economic Impact(TEI:総経済効果)はForrester Researchが開 発した手法であり、テクノロジーに関する企業の意思決定プロセスを 強化し、ベンダーが製品やサービスの価値提案をクライアントに提示 する上で役立ちます。TEI手法を使用することで、企業は経営陣やその 他の重要なビジネス関係者に対して、ITイニシアチブの具体的な価値 を提示しながら妥当性を証明し、価値をもたらすことができます。 . TEIアプローチ 利益とは、製品が企業にもたらす価値のことです。TEI 手法で は、利益の測定とコストの測定に同じ重みを与えることで、テ クノロジーが組織全体にもたらす効果を完全に検証することが 可能です。 コストでは、提案されている製品の価値または利益をもたらす ために必要なすべての支出が考慮されます。TEI でのコスト区 分では、ソリューションに関連して継続的に発生するコストに 対する既存環境上の増分コストを収集します。 柔軟性とは、すでに行われた初期投資に加えて将来的に追加投 資を行うことで得られる戦略的価値のことです。この利益を獲 得できるということは、推定可能なPVがあることになります。 リスクとは、利益とコストの見積りの不確実性を想定したもの で、1) 見積りが初期の予測と一致する可能性と、2) 見積りが時 間を経て予測どおりに推移する可能性が考慮されています。 TEIでは、リスク要素は「三角分布」に基づいています。 ! 現在価値(PV) 特定の利率(割引率)を使用した (割引後の)コストと利益の推定値の 現在価値。コストと利益のPVは、キャ ッシュフローの総NPVに組み入れられ ます。 正味現在価値(NPV) 特定の利率(割引率)を使用した (割引後の)将来の正味キャッシュ フローの現在価値。通常、プロジェ クトのNPV の値が正であれば、他 のプロジェクトのNPV がそれより 高くない限り、投資すべきであると 考えられます。 投資収益率(ROI) パーセンテージで表したプロジェクト の期待利益。ROIは、純利益(粗利益 からコストを引いた値)をコストで割 ることによって求められます。 割引率 金銭の時間的価値を考慮しながらキ ャッシュフロー分析で使用される比 率。通常、組織は8%~16%の割引 率を使用します。 初期投資の欄には、「時間0」、すなわち1年目の始まりに発生するコストが 記載されます。これらのコストには割引率は適用されません。その他すべて のキャッシュフローは、18か月の期間終了後に割引率を使用して割引されま す。現在価値(PV) は、それぞれの総コストおよび利益の見積もりに対して計 算されます。概要表のNPVは、初期投資と各年の割引率適用後のキャッシュ フローの合計になります。総利益、総コスト、キャッシュフローの各表にお ける合計とPVの値については、端数処理が行われている場合があるため、総 和が正確に一致しないことがあります。 回収期間 投資金額が回収される損益分岐点。純 利益(利益からコストを引いた値)が 初期投資額またはコストと等しくなる 時点を指します。

17 その他の調査 FORRESTERを フォロー 調査をダウンロード:IBM iのTotal Economic Impact™ 今すぐ読む IBMへのお問い合わせ IBM iのTotal Economic Impact™ IBM iが可能にする費用削減効果と ビジネスメリット 2023年4月 Forrester Total Economic Impact™(IBM委託調査)

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